
SNSの普及により、撮影会主催・ポートレートファンとしての承認欲求はある程度満たされてきた。
しかし、その先にある自己実現という課題については、まだ模索の段階にある。
撮影会に15年近く関わってきた経験から、撮影という創作行為そのものへの情熱は今も変わらない。
作品の発信方法については、まだ理想的な形を見出せていない。同じ趣味嗜好をもつ仲間の間では一定の理解や共有、手応えを感じるものの、その領域を超えたリーチが思うように広がっていないのが現状ではないだろうか。
カメラマンたちは、写真展の開催やさまざまなサービスを活用して写真の魅力を発信している。
その創意工夫には感銘を受け、学ぶべき点も多い。
ただ、私が直面している本質的な課題は、写真という枠を超えた他ジャンルへのリーチだ。
これまでの取り組みを活かしながら、新たな可能性を探っていく必要がある。
特に興味深いのは、隣接するコスプレ界隈との違いだ。
コスプレというジャンルには本質的な需要の高さがあり、表現者と鑑賞者のニーズが見事に調和している。
一方、撮影会・ポートレート界隈は、どちらかというとカメラマンの技術追求に重きを置いた文化として発展してきた。
しかし近年、撮影にかける情熱やコストの高まりとともに、作品性の高い写真が増加していることも確かだ。
そのため、より多くの(できれば他分野の)人々にも作品を届け、共感や感動を生み出したいという思いが強くなってきている。
より多くの人の心に響く写真を撮る力と、作品に込めるメッセージの強さを磨きたい。
そして何より、真摯に撮影に向き合うモデルたちの努力を、より広い層に伝えられるよう、制作者としての責任を果たしていきたい。
TikTokなどの動画文化からヒントを得ることも検討したが、私の核となる「写真」という表現媒体への愛着は揺るがない。他ジャンルの表現手法を柔軟に取り入れながら、自分らしい新しい表現の地平を切り開いてみたい、今年はその一年となりそうだ。
道のりは決して平坦ではないが、この創作活動に共鳴してくれる人々との出会いを大切にしながら、一歩ずつ前進したい。今年は特に、この課題に真摯に向き合い、新たな可能性を追求していく決意を新たにしている。
一緒に歩んでくれる同志を、レモンフォトはお待ちしております。


